畳の基礎知識 片岡屋畳店

畳床
畳床には、ワラだけで作ったワラ床、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードをワラで挟み込んだワラサンド床とワラを全く使用しない建材畳床があります。
現在、主に使われているのは建材畳床です。それぞれ日本工業規格（JIS）で品質の基準が定められています。
ワラサンド床と建材畳床は、素材の組み合わせ方法によってさまざまな呼び方がされています。

ワラ床
｢ワラ床｣は、約40cmの厚さの層になるように縦横に積んだ乾燥したワラを、機械で約5cmに圧縮して縫い上げたものです。
配列層を多くし、縫い目間隔が細かくしたものほど高級品です。その中でも、裏にシュロを編んだものやゴザ（丹波裏）を使ったものが最高級とされています。
最近では、防虫加工紙を使用していますが、天然素材のため通気を良くするなど日頃の管理が必要です。
ワラ床の特長は、力強い弾力性と優れた耐久性を備え、心地よい足触りと快適な気分を与えてくれることです。

ワラサンド床
「ワラサンド床」は、ワラ床の良さをそのまま生かして、ポリスチレンフォームやインシュレーションボードを組み合わせた合成床です。
ポリスチレンフォームを使用したものは断熱・保温に優れ、湿気に強く、しかも軽量です。
インシュレーションボードを使用したものは冷暖房効果に優れており、それぞれの使用目的によって使い分けられています。

建材畳床
「建材畳床」は、ワラを全く使用していないインシュレーションボード及びフォームポリエスチレン板を主材料として製造した畳床です。
さまざまな構造のものがあります。
最近では、ワラ床に代わって主に使われています。
特長は、ワラ床より軽く、敷き面がきれいで、ダニやカビが発生しにくい、加工がしやすいことなどです。
床暖房用や置き畳などに最適です。

ダイケン健やかくん
ダイケン健やか床は、ホルムアルデヒド吸着仕様の(3000ECO)や、スタンダード仕様の(2000ECO)、
バリアフリー対応タイプの(座スリム15)、床暖房対応タイプの(座スリム13H)の4タイプを用意しています。

ダイケン 健やかくん3000ECO
たたみボードのみで構成された畳床に、ホルムアルデヒド吸着性能をプラスしたハイグレードタイプ。

ダイケン 健やかくん2000ECO
たたみボードのみで構成され、リサイクルにも対応した標準タイプ。

ダイケン 健やかくん座スリム15
厚さわずか15�oでフローリングとの段差も最小限に抑えるバリアフリー対応タイプ。

ダイケン 健やかくん座スリム13H Lタイプ
芯材に熱伝導性の高い素材を採用。熱による反りや変化が少ない床暖房対応タイプ。

ダイケン 健やかくん座スリム13H Zタイプ
仕上がり厚さわずか13�o。熱寸法収縮の少ない床暖房対応タイプ。

�T型(ボードタイプ)
ダイケンたたみボードのみで構成されたハイグレードタイプ。

�U型(積層タイプ)
下部にポリスチレンフォームを使った2層式軽量タイプ。

�V型(サンドイッチタイプ)
たたみボードでポリスチレンフォームをはさんだサンドイッチ構造の汎用タイプ。